斗六屋について
初代 近藤スエノ
斗六屋は、昭和元年(1926)初代近藤スエノが、インドへの出稼ぎから帰国後、京都・南座前に創業した甘納豆専門店です。

後列左端:”初代”近藤スエノ
まだ女性に参政権のない時代、初代は
「都名物」を掲げ、商いをはじめました。
大きな覚悟と志を持っていたことでしょう。
”4代目”近藤健史
家業を継ぐ決心をして6年ほど経ちました。
それまでは大学院で微生物を研究しておりました。
家業は”先祖から与えられた楽しい課題”。この言葉が気に入っています。家族含めて6人の小さな店です。お店づくりも、日々いろんなことが起こり、大変ですが研究室にはない学びがあります。
これからも、初代が目指した京都を代表する”都名物”の甘納豆を受け継ぎながら、研究知識を活かした健康に配慮した菓子づくり、また自分と同じ日本の若い世代と、世界にも「甘納豆」を知って頂けるよう活動し、生涯、甘納豆を研究し続けて参ります。
甘納豆とは
豆などの素材を、蜜漬けした和菓子。
江戸時代、誰もが手軽に食べれるよう発明された、思いやりのあるシンプルなお菓子です。
お豆は高タンパクで低脂肪、食物繊維が豊富な、まさに自然のサプリメント。
お豆を使う点で、世界に誇る日本の食文化です。
※発酵食品ではなく、フランスでいうグラッセです。
製法
心を込めて丁寧に。
斗六屋の甘納豆づくりは、全て職人の手仕事です。
「京の現代の名工」にも選ばれた製法を受け継ぎ、4〜7日をかけて“ええ塩梅”に。余計な添加物は入れず、最後まで職人の目を通し、お客様の元へお届けします。
創業より守り伝えてきた、京都人好みの味を、お楽しみください。
※塩梅(あんばい):職人用語で丁度良い加減の意